2017年03月26日

多印

いつもお読みいただきありがとうございます。
いつかの記事で、内向きに偏る八字について話しましたが、今回はそのうちの印が強い形、いわゆる多印の八字について話してみます。

まずは、印の基本事象についておさらいですが、印の基本事象は、個人の生理的欲求です。自身の快楽を追求するというのが印です。

多印ですと、足し算的に考えると分かりやすいでしょうか、その生理的欲求が非常に強いです。自分にとって心地良いかどうかに関する思考が先行するようになります。簡単に言えば、視野が狭いということです。

子平というのはバランス、均衡が重要ですから、印に偏る多印(に限らずですが)は、良くない形です。印の悪い事象が目立つようになります。

自身の生理的欲求の追求ばかりが先行する思考であることから、まず考えられるのは、自分さえ良ければ問題ないということです。非常に強い自己中心的思想を持つようになります。

具体例を示すと、オタクです。最近は鉄道オタクの愚行(駅員、一般利用者に対して罵詈雑言が問題になっている)が目立っていますが、あれが多印の事象の典型と言えます。自分の欲求、エゴイズムを満たすために、周りへの迷惑や配慮を顧みず、邪魔されるなら平気で罵詈雑言を発することができるのです。

小山内式の子平において、最も悪い形の八字は多印とされています。

多印は、上に示したような強い自己中心的思想に加え、先天的な障害や疾患まで持って生まれることがあります。

自分の快楽追求が酷く強い性質を持つか、あるいは先天的な障害や疾患を持っているか、または、その両方を備えてしまうか、いずれにしても悪いのは確かです。

多印の八字はその性情から、社会生活を送るにあたって不都合極まりなく、絶望的です。

多印の八字をしているというだけで、社会生活は送れないと考えると良いでしょう。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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2017年03月12日

太陰自化科はめまいに注意

いつもお読みいただきありがとうございます。

これ、僕の経験というか観察によるものなんですが、太陰星自化科を持つ人は、めまいになりやすいのではないかと考えています。

化科というのは、博識とか文化的才能とか、はたまた貴人運として良き出会いに恵まれやすいとかありますが、凶作用に病気やケガという象意もあります。

自化は後天作用で基本的に良くない作用をもたらすのですが、自化科が我宮や遷移宮にあれば、後天的に持病を持ったり、ケガしやすくなってきます。

その中でも、太陰星に自化科がある場合は、様々にある病気でもめまいに悩まされやすいのではないかと考えています。

太陰星の五行は水です。水は主として、血液や泌尿器、腎臓や耳、聴覚に関与します。

めまいというのは、内耳のリンパ水腫によって前庭と蝸牛の感覚細胞が害され、激しい回転と耳鳴りと難聴を引き起こすメニエール病が有名ですが、この病気は簡単に言えば耳の異常です。

太陰星の五行は水で耳に関与します。これに自化科があれば、めまいに罹患しやすくなると考えることができます。

また、立ちくらみなどの瞬発性のめまいもありますが、これは血管内を通る血液量が急激に増えたり、血管内に一時的に血栓が詰まり、血液が脳内に充分に行かなかったりことから起こります。

五行の水は血液にも関与します。立ちくらみなどは血液異常によって起こるめまいですから、この視点からもめまいに罹患しやすいと考えることができます。

そう考えると、太陰星自化科は、めまいに悩まされやすくなるのではないかと思います。

僕の経験や観察からこの仮説を導きましたが、僕自身、めまい持ちです。浮動性のめまいや回転性のめまい、立ちくらみに悩ませられることが多々あります。

遷移宮に太陰星自化科があるので、紫微斗数的に考えれば、ここにめまいの原因がありそうです。

水は、腎臓や泌尿器にも関与します。僕の仮説が正しければ、太陰星自化科がある場合は、めまいに罹患しなくても、腎臓病や尿道結石などのリスクもあります。塩分やカルシウム摂取に注意が要ります。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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2017年03月08日

内向きに偏る八字

いつもお読みいただきありがとうございます。

これ、思いつきなのですが、内向きに偏る八字は他の八字の組み合わせよりも厄介だと考えています。

内向きに偏る八字、即ち、官殺と印だけの八字ですが、この形は、自分へ意識が強く向かいます。

自分へ意識が強く向かうことから、何かを極めるとか、何かに集中するとか、そういった面では優れます。一言で言えば忍耐強いです。

しかしながら、その面だけしか、いわゆる長所がない気がするのです。

外向きの食傷、財がないので、他者への関心がなく、気遣いできず、奉仕の精神がありません。社会生活では、他人と同じ空間を共有し、関わり合いますから、これは致命的です。また、他者への関心がないために、自己中心的思考になりがちで、自分さえ良けりゃ良いと考えます

官殺があるために、臆病者気質があって自己保身強く、印があると、自分の快楽欲求が強いですから、自身の快楽に繋がらないのならば、他者へ牙をむくことも平気です。牙をむくかどうかは、八字の如何、また、紫微命宮の星にもよりますが、感情をむき出しに、他者を貶めたり、攻撃することも平気です。観察上、ちょっとしたこと、取るに足らないちっぽけなことでもすぐキレる人は、だいたい通変が内向きに偏っています。

故に社会から距離をとって、結果、孤独を味わうことが多々あります。視野が狭いので、何が孤独の原因なのかがわからず、一方通行の思考、思い込みの激しさで、さらに自身の孤独を極めることもあります。

こういった感じで、長所よりも短所が酷く目立つのが、内向きに偏る八字のように思えます。

非常に視野が狭くて、他者へ気遣い、適切な社会生活ができませんから、財が求められます。大運に財がめぐる必要があります。

また、パートナーに外向き通変、特に食傷が強い人を持つ必要があります。自己中心的で狭くなりがちの思考を抑えるためです。食傷は現実的な表現力を付与します。配偶者であれ、友人であれ、同僚であれ、外向きの強い人を伴う必要があります。

内向きに偏る人には、とにかく、その狭い視野と気遣いのできない性質を食い止める必要があります。

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2017年03月01日

官殺+財=素直になれない

いつもお読みいただきありがとうございます。

通変調和の一つで、組織人、没個性を形成する官殺+財の八字ですが、その八字の形をしている人を観察していると、もう一つの特徴として、素直になれない、という性格をしていることに気づきました。

何故、組織人、没個性の性質を持つ人が、素直になれない性格をしているのかを考えると、まず第一に考えられるのは、官殺にあるでしょう。

官殺は日干を剋する通変で、最も強く日干を弱めるため、日干は官殺に対して一種の反抗を示します。「窮鼠猫を噛む」みたくなるのでしょう。

これが具体的な事象となるなら、自己保身につながります。自分を守るのに必死になるのです。自分が潰れないように守りの姿勢を見せるのです。

素直になれないのは、他者からの圧力や関与から自分を守るためです。他者へ反発、指示に従わない、攻撃的になるのは、官殺の自己保身性質が大きく関連していると言えます。

次に考えられるのは、財の視野を広げる作用にあります。

財は、外向きの通変であるため、他者へ関わろうとする性質を生むのですが、同時に空気を読む性質を生むので、自分の本心ではない偽りの心を持つようになります。

偽ることは正直になれないこと。正直に振る舞わないために、素直になることをしなくなります。

官殺は自己保身から素直になれず、財は偽るから素直になりません。この2つが隣接する財+官殺の八字は素直になれないのです。

官殺も財も日干に対して剋の通変ですから、日干が弱化し、自己肯定感が低くなります。

素直になれないので、正直にことを話さなければならない事態に陥った時に、自己保身ばかりが先行して、嘘をついたり発言がちぐはぐになったり、事態をより深刻にさせやすいです。財+官殺はこのような場合に弱く、責められることに酷く苦痛を覚えます。

正直にならない→責められる→自己保身ばかりが先行→正直にならない→責められる→……のスパイラルに陥るので、正直に素直になる思考に切り替える努めがいるでしょう。

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2017年02月16日

トラブルは欲深さに起因する。

いつもお読みいただきありがとうございます。
以下、思いつきなのですが、恋愛のトラブル、金銭のトラブル、人間関係のトラブル、というのは、人の持つ欲深さが原因のように思えます。

なぜ、金銭のトラブルとか人間関係のトラブルとかが起こるのかを問えば、それは、エゴイズム、他人に対する期待、自分のこだわりが、自分以外の誰かと齟齬が生じて、トラブルという形で起こるのです。

欲深さというのは、四柱推命で言えば財と印が生じさせます。財は関心の拡大、転じて物欲の増幅、印は自身の快楽、転じて他人には理解し得ないこだわりの増幅に関与します。

印と財が隣接する八字は、自身の欲深さが強いために、様々な事柄、物、人に関わろうとします。

自身のエゴイズムのために、例えば、携帯電話の新規契約やブランド品の購入、そういったことにすぐに手を出します。

また、財と印はそれぞれ、食傷のエネルギーを洩らし、剋します。

食傷は自身で行動し、また、自身が表現する能力に関与します。

その作用を弱めるというのは、自身が行動するのではなく、誰かに自身の欲求を叶えさせようとする思考にさせやすくなります。

そのため、自身の欲求は自分で叶えずに、誰かに代わりにやってもらおうと考える、即ち、他人に対する期待値が高いことになるのです。

トラブルは、そういった事柄が絡み合い、周囲との齟齬が生まれることで起こるのです。

トラブルを避けたいと思っても、自身の欲深さは生まれつきのようなものですから、避けにくいでしょう。

自身のエゴイズムについて、鳥瞰で眺めるように客観視して、自身の言動や行動を律すること(=官殺)ができれば、そんなトラブルを回避しやすくなるのではないでしょうか。

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posted by K.Y. at 17:22| Comment(0) | 日々の所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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