2015年12月30日

ケイ羊星・陀羅星

いつもお読みいただきありがとうございます。

紫微斗数には、六殺星という凶星の括りがあります。今回は、その中にある「ケイ羊星」と「陀羅星」について話そうと思います。因みに、六殺星とは、その二つに加えて、「火星」「鈴星」「地劫星」「天空星」を指します。

ケイ羊星(“ケイ”は敬の下に手と書く)と陀羅星は、兄弟星で、甲級副星に分類されます。両星に共通していえることは、剛毅、機知、勇敢、決断力を持った性質を付与するということです。

ケイ羊星の方は上記の性質に加え、突発的な破壊力を持ち、残忍で反逆精神を強く持ちます。また、他星に対して攻撃します。

そのため、ケイ羊星が命宮か三方四正に入る人は、剛毅で強い反抗心を持っていると言えます。勇敢で決断力が高いですから、どんな物事も自分で決断して遂行しないと気が済まず、反逆精神の強さから、群を成して行動することは苦痛でしかありません。

激しく反逆的ですから命宮に入ると、若年期は多大な災難を被ります。人間関係に摩擦を起こして孤独を極めます。また、ケイ羊星には刃物の象意があり、突発的に行動することから、事故や刃物沙汰の事件に遭いやすく、起こしてしまう可能性が高くなります。身体のどこかに痕跡が残る怪我も負いやすく、手術歴が多くなりがちです。かくゆう僕自身も、財帛宮にケイ羊星がいますから、左掌に手術痕と鼻の下に怪我の痕跡が残っています。

ケイ羊星の輝度が廟であれば、上記のような波風はひどくなりません。むしろ、勇敢な性質と高い決断力が功を奏し、事業の発展や社会的な成功へと繋がりやすくなります。また、刃物の象意がありますから、医師や料理人などに高い適性を持つようにもなります。

ケイ羊星の輝度は、丑辰未戌で廟、子卯午酉で陥となります。寅巳申亥には入りません。

次に陀羅星についてですが、勇敢、剛毅、機知、決断力といった性質に加え、煩悩や遅延、挫折や損害の性質を持ちます。

ケイ羊星ほど大きな破壊力はなく、表立った作用は感じにくいです。しかし、陰でこっそり蝕むような破壊作用をもたらします。ケイ羊星が激しい行動で破壊するなら、陀羅星は陰鬱とした湿り気のある行動で破壊します。

徐々に破壊作用をもたらしますから、命宮や三方四正に入れば、進行中の出来事やこれから行う出来事に対して、遅延が発生します。例えば、好きな異性ができて果敢にアタックしても、自分自身の行動、相手の事情や心理的な部分、他者の妨害などによって恋愛成就がひどく遅れたりします。

遅延が発生するだけで物事の達成が阻止されることはほとんどないので、人生全体におけるダメージはひどくはありませんが、如何せんスムーズにならないので、破軍星や天機星などの性急な面がある星を命宮に持つ人にとっては、ひどい挫折感を味わうことが多いです。絶望感に苛まれることもあるでしょう。

陀羅星の輝度が廟ならば、上記のような遅延作用は苦痛になるほどにはならないです。陀羅星の遅延は、まわりくどい行動から発生するので、技術芸術系の仕事では、そのまわりくどい行動が功を奏し、高い技術力を持つようになります。ただ、失輝していると、妨害が多く、高い技術力を持ったりしても、その技術力が日の目を見にくくなります。

陀羅星の輝度は、丑辰未戌で廟、寅巳申亥で陥です。子卯午酉には入りません。

僕は、両方とも三方四正に入るため、その影響を強く受けています。僕の命宮にある天機星は、考えすぎから優柔不断になりやすいので、丑のケイ羊星の作用は非常にありがたく重宝していますが、遷移宮の陀羅星が失輝しているので、遠回り感が半端なく、心ではこうと決断していても、素直にそれを示さなかったりして本心が理解されず、それが原因となって、過去の恋愛が悉く駄目になったりしました。

陀羅星さえ無ければ!とやるせのない気持ちになりますが、ケイ羊星が廟なら陀羅星は必ず陥になり、陀羅星が廟ならケイ羊星は必ず陥になりますから、結局どうにもならないですね。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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2015年12月24日

文曲・文昌

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いつもお読みいただきありがとうございます。

文曲と文昌。両方とも甲級副星で、才能面において非常に大きな才能をその人に与えます。

その文字を見ると、何となくイメージが湧きますが、文という文字を使うだけあって、文化系の才能に関与します。

命宮に入ると、その人は間違いなく文化系の才能を有することになります。また、遷移宮、財帛宮、官禄宮に入っても、文化系の才能を持つことになります。兄弟星ですから、父母宮と兄弟宮に文曲と文昌が1個ずつ入って、挟まれても、拱照といって、その才能を有します。

兄弟星ですから、両方が同宮すると並々ならぬ文化系の才能を持つことになります。丑宮と未宮で同宮します。子宮と寅宮、午宮と申宮で拱照位置、亥宮と卯宮、巳宮と酉宮で三合加会、辰宮と戌宮で対面位置になります。

文曲は水に属し、文昌は金に属します。曲の方は作曲や執筆などの創作系に優れ、昌の方は演技や演奏などの動作系に優れます。

化忌が同宮すると先延ばしにしたがるようです。破軍星と同宮すると、水難に遭遇する危険性が高くなるそうです。水遊びや船には近づかない方が良いでしょう。廉貞星や七殺星、ケイ羊星や陀羅星と同宮すると、嘘つきになるそうです。僕自身、チマチマ小さな嘘をついている実感があります……。巨門星と同宮すると、志を喪うそうです。挫折を頻繁に味わうようです。舵が風にとられるイメージです。どうやら僕は目標変更を頻繁に強いられるようです。

いずれにしても、文曲と文昌が命宮に入ったり、三合加会したりするなら、その才能を活かした方が豊かな人生になるのは、間違いないでしょう。仕事でも趣味でも活かさないともったいないと言えます。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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2015年12月19日

地劫・天空

いつもお読みいただきありがとうございます。

紫微斗数には、地劫という星と天空という星があります。両方とも乙級星です。

乙級星は基本的に、甲級主星、甲級副星と比べて、さほど人生に大きな影響を与えず、参考程度に考えるのですが、上に記した地劫星と天空星だけは多大な影響を与えます。甲級星ほどあるとされています。

地劫と天空は「虚空」を与えます。入っている宮に虚しさをもたらします。

例えば、田宅宮に入った場合、不動産関係や財産関係で問題を抱えるとなります。虚空をもたらすワケですから、不動産や財産などで満足できる結果を得られません。家を買っても暮らしていくうちに住みにくさを覚えたり、財産を得ても壊してしまったりします。

命宮に入ると、人生全体で感情と現実面に強烈な嵐を起こします。何しろずっと虚しさを覚えていますから、何をやっても満たされません。趣味を持っていても、心ゆくまで楽しめません。

ずっと居座り続ける虚しさを消そうと、衝動的に消費活動をすることもしばしばです。ぽっかり開いた心の穴を物質で満たそうとするのですね。しかし、何を買っても満たされないので、また買ってしまう、そのスパイラルのために金遣いが荒くなり、結果的に現実面に強烈な嵐を起こしてしまいます。

そのような性質があるために、精神面よりも現実面を重視する廉貞星や貪狼星、武曲星、破壊的な七殺星や破軍星などと同宮すると、借金まみれになったり、破産したり、人生そのものを失ってしまう可能性が高くなります。

しかし、地劫と天空は、虚しさを与えるのと同時に精神面を鋭くさせる性質があります。現実面を損なわせる代わりに精神面を充実させる余裕を与えてくれると考えると良いでしょう。

そのため、芸術家や音楽家、学者や各種クリエイターなどには、有益に働くとされます。

天機星を筆頭に、巨門星や太陰星などとの同宮は、さほど大きな悪さをもたらさないと考えられます。しかし、芸術文化学術創作系の分野に携わっていなければ、その限りではないでしょう。

とにもかくにも、命宮や身宮に地劫や天空が居座っているならば、精神面の充実を図る必要があると考えた方が良いと思います。流年や大限でめぐっても、その時期だけは精神面の充実を図る必要があるでしょう。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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