2016年03月01日

生年四化・自化・交易四化・流出四化

いつもお読みいただきありがとうございます。

紫微斗数には、四化という甲級星の性質を変化させて、特殊な作用をもたらす星がありますが、四化には、生年四化自化交易四化流出四化の4種類があります。

生年四化は、生まれた年の十干から導き出される四化で、その年に生まれた人なら誰にでもあります。例えば、丙年生まれなら必ず、天同星に化禄、天機星に化権、文昌に化科、廉貞星に化忌がつきます。

生年四化は、その年に生まれたなら誰にでも共通して持っているので、吉凶がありません。

自化は、ある宮の十干から、その宮に入っている甲級星につく四化です。例えば、夫妻宮の十干が戊で、その夫妻宮に貪狼星が入っていると、貪狼星が自化禄という性質に変化します。

自化は後天的に作用をもたらし、基本的に良くない作用を働きます。自化は離心力となり発散作用を生むので、自化禄なら浪費気味になったりします。

交易四化は、ある宮の十干から、他の宮に入る甲級星につく四化です。例えば、財帛宮の十干が甲で、命宮に破軍星が入るなら、財帛宮の甲から命宮の破軍星に化権が飛びます。これを交易四化と言います。

仕事のことを四化でみるなら、官禄宮から、結婚のことをみるなら、夫妻宮から四化を飛ばします。

流出四化は、交易四化の中でも、ある宮の十干からその対宮の甲級星に飛ぶ四化で、対宮に飛ばした四化の作用が跳ね返って、飛ばした側にも同じ四化の作用が働くというものです。例えば、命宮の十干が丁で、遷移宮に天機星が入るなら、遷移宮に化科が飛んで、その化科が跳ね返って命宮にも化科の作用が働きます。

流出四化は、自化と似た作用があり、後天的に働きます。また、例えば、命宮から対宮の遷移宮に流出化忌が飛ぶ場合、自分の性格が対人関係に困難をもたらし、そのせいで自分自身が苦しくなって、そのせいでまた対人関係が悪くなって、そのせいでまた自分自身が苦しくなるという悪い循環を生むので、その宮と対宮の両方に影響が出る流出四化は、重要な四化であります。

どの四化も非常に重要です。特に交易と流出は見落としがちなので、重要な答えを逃してしまうこともあります。生年化禄が加会していなくても、流出禄がある場合もあるので、細部まで見渡すことが大切です。
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2016年02月20日

四化星

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は、紫微斗数において、影ながら重要な存在である四化星についてお話ししようと思います。

四化星とは、以下の4つがあります。

化禄 化権 化科 化忌

化禄とは、その字から想像できるように、禄の作用があります。金銭、財産、衣食住など、物質的福分をもたらします。

化権とは、これもその字から想像できるように、権威の作用があります。権力、牽引、地位向上など、精神的バイタリティを強めます。

化科とは、これはその字から想像しにくいのですが、文才の作用があります。芸術・学術的センス、文化、趣味嗜好など、文化的関心を強めます。また、清廉さも加わるので、縁にも恵まれやすくなります。

化忌とは、その字から想像できるように、忌事の作用があります。損失、妨害、困難など、凶事をもたらします。良いイメージを抱けませんが、化忌による苦労から獲得作用を強めるので、一概に悪いとは言えないようです。

四化星は、単独では存在せず、甲級星の性質を変化させてその星に付きます。十干によってそれぞれ付く星が異なります。

Screenshot_2016-02-20-14-59-50~01.png

十干によって、四化の付く甲級星は異なります。上の表は、それを示した表です。

四化にはいくつかの種類があり、生年四化、自化、流出四化、交易四化があります。それぞれについては、また後日、お話しします。

四化星は影ながらの目立たない存在ですが、判断には欠かせないです。これなしでは鑑定できません。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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posted by K.Y. at 15:26| Comment(0) | 紫微斗数 その他星曜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

火星・鈴星

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は、六殺星に分類される火星と鈴星について話そうと思います。

火星と鈴星は兄弟であります。双星とも甲級星で、両方に共通するのは「怒り」の性質です。

火星と鈴星を比べると、火星の方が明瞭に事象を発現します。火星の怒りは激発性があり、ちょっとしたことでもすぐに怒りを露にします。沸点が非常に低いのです。

例えば、人に注意する時では、すぐに怒りが表れ、執拗に責め立てたり心が傷つく言葉を発したりします。自分の気に食わないからといって、暴力をふるうことも平気で、暴力沙汰になりやすいと言えます。

一方、鈴星の方も怒りを覚えやすいと言えますが、火星ほどすぐに露にならないです。沸点が高く、怒りを覚えても静かな怒りと言えます。

例えば、火星で例示した場合では、怒りに任せた行動はとらず、傷つく言葉を発することはないです。暴力をふるうこともなく、火星と比べると暴力沙汰になりにくいと言えます。

ただ、沸点が高いと言っても怒りは覚えているので、怒り続けます。沸点が高いということは、高温を保つ時間が長いということで、一度怒りを覚えたら、ずっと怒り続けます。

火星は怒りをすぐに露にする反面、冷めやすく、鈴星は怒りを露にしない反面、冷めにくいと言えます。いずれにしても、どちらかが命宮に入れば、「怒り」が原因の問題を起こしやすいです。

ただ、火星と鈴星の輝度が良好ならば、この怒りが生産的になり、優れた決断力と果敢な行動となって、新規の挑戦、事業の推進、好機の獲得という事象に繋がり、人生を発展させるスパイスになります。怒りが元で環境を変えたいという気持ちが湧くので、推進力が付与されます。

特に、欲望の塊である貪狼星と同宮すれば、欲望を叶えるための行動力が旺盛になって、瞬く間に発展していきます。投機的なことで思わぬところから意外な財を得ることもあり、財に恵まれた人生を送れます。

本質は「怒り」ですが、怒りを生産的に扱えれば、成功者になれる性質を持ちます。命宮に持っている人は、生産的に扱えると良くなります。以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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posted by K.Y. at 18:33| Comment(0) | 紫微斗数 その他星曜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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