紫微斗数では、命宮が一番の要ですが、遷移宮も重要です。命宮に次いで重要だと言っても過言ではないでしょう。
というのも、遷移宮はその人の対外的行動全般を看る宮です。人に見せる顔、外出先での行動、人から見た印象など、これらは遷移宮の管轄です。
遷移宮の状態が良ければ、まず人から良い印象を持たれやすいです。星の種類によっては相手に幸福感も与えます。外出先で幸運を感じやすくもなります。
例えば、遷移宮に太陽星が旺廟する場合、外では燦然と輝く太陽の如く明るさを振り撒き、高い行動力から人を引っ張ることもできるので、自然と人脈が出来上がります。支えてくれる人も得られやすくなります。しかも、これが辰宮であるなら、命宮の戌には太陰星が旺廟するので、女性であれば明るさと淑やかさのギャップから、男は萌えてしまいます。
もうひとつ。命宮に破軍星が居ても、遷移宮に天相星が旺廟して入っているなら、癖のある破軍星も良く見られます。破天荒でめちゃくちゃでも、他人には優しく奉仕を惜しまないので、対人関係も苦ではなくなるのです。
こんな感じで、遷移宮の状態が良ければ、良い結果を期待できます。
しかし、状態が悪ければ、反対のことが起こり得ます。
例えば、命宮に廉貞星が旺廟していても、遷移宮の貪狼星が平和していては、せっかく損得勘定に優れて実行力に長けていても、他人から見れば自分の深すぎる欲望を満たすための行動にしか見えず、自分も、高い実務能力があるのに外見を派手に繕ってチャラチャラした行動をしてしまうので、その能力が評価されにくく損をしてしまいます。
遷移宮が無正曜でも同じです。他人に対しての接し方がいまいち分からずグダグダしたり、命宮をそのまま他人に反映させてしまうので、自分の価値観を他人に押し付けたり、生まれ故郷から離れれば離れるほど、人生は暗転していきます。
こんな感じで遷移宮の状態が悪ければ、他人からの評価、他人との接し方、外での行動、外部から得られる運気が悪化してしまうのです。
しかし、遷移宮の状態が良くても化忌があったり、六殺星があれば、一つの人間関係は良くてももう一つの人間関係は悪かったり、対人関係は良くても外出先で事故や怪我をしたりします。僕がそうです(遷移宮太陰星廟と陀羅星陥)。
逆に遷移宮の状態が悪くても化禄があったり、禄存や右弼左輔などがあれば、最悪な人間関係の中に一人の味方が現れたり、救世主が現れたりします。
また、遷移宮はその人の対外的行動全般を意味することから、家族や恋人、配偶者との接し方も含まれます。たとえ田宅宮や父母宮が悪くても、遷移宮が良ければ家族間の関係は良好ですし、夫妻宮の状態が良くても遷移宮が悪ければ、恋人や配偶者との関わりは悪くなります。逆もしかり。特に夫妻宮は、遷移宮の三合宮なので密接な関係にあります。
こんな感じで遷移宮は、とてつもなく重要な部分です。僕の親戚に、遷移宮無正曜がいますが、確かに移動が多くなれば多くなるほど、運勢に陰りが出てきています。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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