2015年05月16日

通変〜食傷・表現する〜

今回から、5種類ある通変の詳細を説明していきます。今回は「食傷」です。

image:138492

食傷は、日主(自分)からエネルギーを使い、表現する作用を持ちます。日主との関係は「生」になり、陰陽五行では、甲なら丙丁、己なら庚辛が食傷になります。

食傷の作用は、「自分自身の意思や考察を、認識できる形にするあらゆる行動に関与する」です。具体的には、作曲や執筆といった創造、スポーツや弁論などといった事象になります。自分自身をアピールする、自己主張をする作用を支えるのが食傷です。自分から何かを外に向かって表現することから、「外向き」の通変になります。

ただ自己表現するといっても、その結果が吉と出るか凶と出るかは、他の通変との関わりや日主の強弱によって異なります。

日主が強いと基本的に食傷の作用は良好となりますが、日主が弱いと、食傷の作用は基本的に不良となります。軽率な行動をしたり自分の行動が裏目に出たりして、迂闊な人、慌て者と評価されます。また、思慮が浅いことから判断をミスしたりして、事故や怪我といった事象に繋がることもあります。ただ日主に財が隣接していれば、この限りではないです。

自己主張を支えるのが食傷であると説明しましたが、食傷がない人は自己主張がないということはありません。食傷の自己主張は、あくまでその人の個性的な部分を表現するという事象になります。

以上で、「通変〜食傷・表現する〜」の説明を終えます。ご来訪いただきありがとうございました。
posted by K.Y. at 15:59| Comment(0) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

旺の逆転

先日、月支と旺相死囚休について説明いたしましたので、今回は、小山内彰先生の提唱した四柱推命の中で最も特徴的な方法「旺の逆転」について説明いたします。ただ、この方法は小山内先生独自のものでデリケートなところなので、多くは語りません。もしこの方法の詳細が気になるのであれば、小山内彰先生の講義を受けていただくか、小山内彰先生著の「サクサクわかる四柱推命の本 中国古典を踏まえた四柱推命の本流」をGoogle Playブックスで購入されることをお薦めいたします。

では本題。旺の逆転とは、古来から存在していた「格局」という視点に代わる方法で、習得に1年2年かかってしまうややこしい「格局論」を大幅に整理したものです。

癸酉(庚
甲寅(甲
戊辰(戊
辛酉(辛

これは、僕の四柱八字です。これに旺の逆転を施すと、

癸酉(庚→甲
甲寅(甲→戊
戊辰(戊
辛酉(辛

という八字になります。酉の蔵干は本来、庚で、寅は本来、甲です。しかし、これに旺の逆転を施すと、
酉は甲、寅は戊になります。

どうして、年と月の両方を逆転させるのか、その理由は年月の干支は地球の公転軌道上の位置を示すものだからです。また、逆転させる理由は、と問われれば、その理由は僕にはわかりません。ただ、実証的に間違いないと思います。

どんな八字に適用されるかは言えませんが、月干に「印」が存在するかしないかに関わるようです。そして、印の有無を基準にして一定の法則に従って、年月の蔵干を逆転させます。

逆転後の蔵干は、必ず「剋」の関係になります。月支蔵干が丙なら、壬か庚かのどっちかになります。戊や甲にはなりません。

僕は、初めて四柱推命を学び出した時、格局のところで「要らない気がする」と思うことがありました。格局がない方が読みやすく、さらに解命に正確さが出たので、不思議に思ったのです。ただ、何かが足りないと思い、小山内先生の四柱推命を学び出したら、足りないところがほぼ補完されたのです。おかげで、自分の推命に自信を持てるようになりました。小山内先生に感謝です。

雑談してしまいましたが、以上で、旺の逆転についての説明を終えます。ご来訪ありがとうございました。
posted by K.Y. at 12:49| Comment(0) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

月支〜旺相死囚休〜

日干の強弱について説明したので、今回は五行の「旺相死囚休」について説明します。

五行の旺相死囚休とは、季節によって変わる五行の勢いのことを言います。春夏秋冬と各季節の晩にめぐる土用によって、五行の勢いが変わります。季節は月支、生まれた月の十二支が示します。月支は四柱八字全てのトーンを決めます。

image:45942
上の表は、五行の旺相死囚休を示したものです。漢字一文字のばっかりで、見にくくてごめんなさい。

旺は、その五行が最も盛んにある季節を示します。通変では、比劫の関係になります。日干甲木なら春が旺になります。
相は、その五行が盛んになりつつある季節を示します。通変では、印の関係になります。日干甲木なら冬が相になります。
死は、その五行が最も勢いを失う季節を示します。通変では、官殺の関係になります。日干甲木なら秋が死になります。
囚は、その五行が衰えていく季節を示します。通変では、財の関係になります。日干甲木なら土用が囚になります。
休は、その五行が衰えはじめる季節を示します。通変では、食傷の関係になります。日干甲木なら夏が休になります。

上の文章を要約すると、旺相が勢いのある季節で死囚休が勢いのない季節になります。旺相は進気、死囚休は退気と区別されます。

月支は季節を示すと説明しましたが、月支は四柱八字の中で日干と同等に重要となる要素で、四柱八字全てに作用を与えます。なので、日干の強弱判断に影響します。月支が進気の場合は日干が強傾向、退気の場合は弱傾向になることが多いです。さらに四柱八字の勢いが進気と退気とでは、後日説明する大運・年運の影響が変わることもあります。

月支は、日干の旺相死囚休を意味し、さらに四柱八字のトーンを決めることから、重要な要素です。四柱推命を学ぶ身にとって見逃してはなりません。以上で「月支〜旺相死囚休〜」の説明を終えます。閲覧いただきありがとうございました。
posted by K.Y. at 23:14| Comment(0) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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