2015年05月20日

四柱八字の出し方

四柱推命の基礎も残り僅かになってきました。今までご紹介してきたことを実践していただければ、大体は四柱推命を読めるようになると思います。

さて、今回は四柱八字の出し方について説明していきます。今までご紹介してきたことを用いていただければ、八字は出せると思います。

四柱八字は、生年月日時を十干十二支で表したもので、一般的には「命式」と呼ばれています。例えば、2015年5月19日19時に生まれた男の子を八字で表すと、

年 乙未(丁→癸
月 辛巳(丙→壬
日 乙未(己
時 丙戌(辛

になります。これに大運も加えると、

大運交替約4年4ヶ月

4庚辰(戊  34丁丑(己
10庚辰(乙  40丁丑(癸
14己卯(乙  44丙子(癸
22己卯(甲  52丙子(壬
24戊寅(甲  54乙亥(壬

となります。陰年生れなので逆旋になります。

あとは、これに日主の強弱判断を加え、五行の事象、通変の事象、生剋幇、そしてバランスを見て、判断するだけです。

四柱八字を出すことは、手作業だと時間がかかります。そんな時のために、小山内彰先生のサイトには、四柱八字を自動で算出してくれるコーナーがあります。かなり便利です。僕が実際に看るときもよく使わせてもらっています。非常にありがたいです。URLを貼っておきますので、是非一度、使ってみてください。
http://www.shihei.com/shihei/calc/index.html

古来から四柱推命は、「難解」とされていました。が、小山内先生が理論を再構築してくださったおかげで、非常に分かりやすく実証性が格段に上がりました。今まで「難解」とされてきたのは、余分な理屈や理論を盛り込みすぎたことだと思います。

小山内彰先生著の「サクサクわかる四柱推命の本 中国古典を踏まえた四柱推命の本流」を読み込むだけでも、相当事象を特定できるようになります。四柱推命にご興味のある方は、ご購読されることをおすすめします。Google play ブックスに置いてあります。

最後、宣伝的になってしまいましたが、これで「四柱八字の出し方」を終わらせていただきます。ご来訪ありがとうございました。
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posted by K.Y. at 01:25| Comment(0) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月19日

大運と年運

陰陽五行と通変、日主の強弱について説明してきました。今回は、後天的にめぐる「大運」と「年運」について説明していきます。

大運とは、四柱八字の月柱(誕生月の干支)から始まる10年間隔の後天運のことで、人それぞれめぐり方が違います。10年間隔でめぐるので、非常に大きな作用を四柱八字に与えます。

大運は、生まれた年の十干によって違い、さらに男女によってもめぐり方が違います。

生年十干が陽(甲丙戊庚壬)の場合、男性は干支を順番にめぐります。女性は干支を逆にめぐります。
生年十干が陰(乙丁己辛癸)の場合、男性は干支を逆にめぐります。女性は干支を順番にめぐります。

干支を順番にめぐることを「順旋」、逆にめぐることを「逆旋」と言います。

大運の出し方は、「折徐の法」と呼ばれる計算方法で算出されます。計算方法は、

大運が順にめぐる場合、生日と生時から次の節入りまでの日数と刻数を求め、3で割る。
大運が逆にめぐる場合、生日と生時が含まれる節月の節入りまでの日数と刻数を遡って求め、3で割る。

です。出た答えは、大運が交替する年齢になります。余りが出ることがありますが、

余り1日は、大運の交替年数に4ヶ月を足す
余り1刻は、大運の交替年数に10日を足す

と、大運交替年数を算出できます。

例:僕の誕生日は陰年なので、逆にめぐります。
2月16日17時49分−2月4日4時37分=12日13時12分≒12日7刻
約12日7刻÷3=4…7刻
1刻は10日に相当するので、
10×7=70日 70日≒2ヶ月 A.約4年2ヶ月

上の計算から、僕は生まれてから4歳2ヶ月で、大運が交替するということになります。その後は、10年毎に大運がめぐります。

大運の見方は日主の強弱で変わります。日主が弱の場合は基本的に印と比劫、日主が強の場合は基本的に食傷と財と官殺がめぐると良い運になります。「基本的に」と言ったのは、例えば、日主が強くて食傷も強い八字にまた食傷が来ても、良い事象にならず悪い事象が出てしまうからです。


年運は、毎年めぐる運の事です。これは、どの四柱八字でも同じ干支がめぐります。例えば、今年は乙未年なので、乙未運となります。

年運の見方も大運と基本的に一緒です。しかし、例えば日主が弱の八字が大運の比劫によって強まっている時に、年運の比劫がやって来ても、もっと強めてその八字の悪い事象が出てしまうので、注意が必要です。


大運も年運も天干と地支がありますが、天干は八字天干全てに、地支は八字地支全てに影響を与えます。大運は地支の方が、年運は天干の方が強く作用するとされています。が、僕の感覚では、天干も地支もほぼ同等に作用すると考えています。大運干も年運支もバカにできません。

大運は10年毎にめぐるので、作用が強いのですが、あまり実感しにくいです。大運の存在を知っていたらわかるくらいです。これは、大運は「季節」を意味することが理由です。季節の移り変わりは急激ではないので、「いつの間にか冬」みたいな感覚になります。一方で、年運は実感しやすいです。年運は「気象」みたいなもので、急に変化していきます。過去を思い出してみると、1年毎に気の持ちようが変化していることを感じると思います。

長くなってしまいましたが、以上で「大運と年運」の説明を終わらせていただきます。ご来訪ありがとうございました。

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posted by K.Y. at 21:59| Comment(2) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月18日

通変〜比劫・自我〜

通変シリーズ第5弾です。最後ですね。今回は「比劫」です。

image:45971

比劫は、日主と同じ五行の通変です。庚なら庚辛、丁なら丙丁が比劫になります。

結論から言いますと、比劫には「事象がない」に尽きます。何もないのです。

強いて言うなら、他の通変のためのエネルギーを加えてくれる、くらいです。だけど、やっぱり事象はないのが妥当でしょう。

比劫は、日主と同じ五行なので、日主と同化します。同化するから、目に見える事象として表れないのです。

四柱八字で、時干 or 日支に比劫がある場合、時支も日主に隣接すると考えるのは、日主と同化するからです。

日主が、比劫だけに囲まれた八字がごくまれにあります。食傷も印も財も官殺もないですから、「個性がない」という人になります。大運は勝手に来ますから、大運の通変によって多少の個性はできます。が、大運が変わる度に個性がガラリと変わりますから、その人の中は変化ばかりでヘトヘトになっていきます。

最後にもう一度言っときます。比劫には「事象はない」です。以上で、「通変〜比劫・自我〜」の説明を終えます。ご来訪いただきありがとうございました。
posted by K.Y. at 21:18| Comment(1) | 四柱推命の基礎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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