命宮に廉貞と貪狼が入っていることを知って、感情を乱している方を時々見かけます。
無理もないです。廉貞と貪狼が同宮する形は宮位置が巳亥で、両星とも輝度が「陥」ですから、欠点ばかりの組合せで何一つ良いことがないと、思い込んでしまうのも無理ないでしょう。
この組合せを命宮に持つ人は、欲深くて酒色好きが確かに多いです。好色や物欲の強さには、目を見張るものがあります。
緻密で妙な思考もしていて、両星の悪さが目立つのは確かなようです。
しかし、欲が深くても、妙な思考をしていても、人生を大きく不穏にさせるかどうかは、また別にあると僕は思います。
別にあると述べたのは、四化星が鍵を握っていると考えているからです。
妙な色気がある組合せですから、独特なオーラが漂っていてモテますが、色情の過ちを犯していない方もいるのは事実です。
このような場合には、福徳宮や疾厄宮、田宅宮が来因宮だったり、それらの宮に生年四化があったりして、先祖の加護を受けられていると考えられます。
星の輝度がいかほどであっても、星から知ることができるのは、個人の性質のみであって、人生がどう転ぶかは四化星が握っているのです。
ただ、廉貞と貪狼のどちらかに自化があったり、命盤全体に流出四化を含む自化が多いと、変化が多くて苦労も多いので、しんどくなるかもしれません。自化忌は避けたいところです。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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