女性にとって、自分が不妊体質であるということは、最も避けたい現実の一つですが、今回は、不妊について子平の視点から考察してみます。
結論から言えば、「水もしくは土が印で、かつ弱い水(癸水)が強い土(戊土)から強い剋を受けている場合に不妊になる」というのが僕の考察です。
五行の水は生殖器に関わるとされていますが、女性には、生殖器の他に婦人科系の部分も関わります。
また、陰陽五行論においては、陽は男性的で、陰は女性的であるとされることから、水で女性的なものは、癸水となります。
不妊は、婦人科系の異常であることから、それらを考えれば、水の不調、とりわけ癸水の不調が、不妊に関わると考えられます。
次に、癸水の不調である場合、異常な過多、もしくは最弱を考えます。八字にそもそもない場合は、生剋幇が起きていないため、五行の不調は考えないのが僕の考え方です。
異常な過多を考える場合、癸が過多であるだけでは、水が異常とは言いがたいため、水の不調とは言えません。水が異常な過多を示すなら、壬水を必要とします。
最弱を考える場合、癸水が強烈な剋を受けていると考えられます。癸水が強烈な剋を受けている場合、戊土の隣接を考えるのが自然です。
不妊を考える場合、異常な過多より最弱を考える方が妥当です。婦人科系は女性特有のものであるため、陽の壬水よりも陰の癸水の異常を考える方が自然です。
次に、水か土が印であることを考えますが、印は不調であると、重大な疾患をもたらすことがあります。
不妊は婦人科系の重大疾患であるので、印の不調を考えます。印が過多であるか、強い剋を受けて最弱になっているか、どちらかです。
印が過多であるなら、癸水が剋を受ける戊土印が過多です。印が最弱になっているなら、癸水が印で戊土財の強い剋を受けていることを考えます。
僕が不妊を子平の視点で考えると、「水もしくは土が印で、かつ弱い水(癸水)が強い土(戊土)から強い剋を受けている場合に不妊になる」という結論に至る理由は、上記を総合したものです。
しかし、その結論だと、水が印である場合の八字は考えられないので、土が印の場合のみになります。したがって、不妊の可能性があるのは、日干が金の場合のみになります。
例示すると以下のような八字になるでしょう。いずれも架空です。
応用すると、不妊など婦人科系の疾患が治まる時期を、知ることができると思います。戊土の印が弱まる甲木がめぐる大運期にいれば、婦人科系の疾患が治まると言えます。
ただ、子平の理論から僕だけの考えで見出した理屈なので、正しいとは言い切れません。あくまで、考察です。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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