いつかの記事で、内向きに偏る八字について話しましたが、今回はそのうちの印が強い形、いわゆる多印の八字について話してみます。
まずは、印の基本事象についておさらいですが、印の基本事象は、個人の生理的欲求です。自身の快楽を追求するというのが印です。
多印ですと、足し算的に考えると分かりやすいでしょうか、その生理的欲求が非常に強いです。自分にとって心地良いかどうかに関する思考が先行するようになります。簡単に言えば、視野が狭いということです。
子平というのはバランス、均衡が重要ですから、印に偏る多印(に限らずですが)は、良くない形です。印の悪い事象が目立つようになります。
自身の生理的欲求の追求ばかりが先行する思考であることから、まず考えられるのは、自分さえ良ければ問題ないということです。非常に強い自己中心的思想を持つようになります。
具体例を示すと、オタクです。最近は鉄道オタクの愚行(駅員、一般利用者に対して罵詈雑言が問題になっている)が目立っていますが、あれが多印の事象の典型と言えます。自分の欲求、エゴイズムを満たすために、周りへの迷惑や配慮を顧みず、邪魔されるなら平気で罵詈雑言を発することができるのです。
小山内式の子平において、最も悪い形の八字は多印とされています。
多印は、上に示したような強い自己中心的思想に加え、先天的な障害や疾患まで持って生まれることがあります。
自分の快楽追求が酷く強い性質を持つか、あるいは先天的な障害や疾患を持っているか、または、その両方を備えてしまうか、いずれにしても悪いのは確かです。
多印の八字はその性情から、社会生活を送るにあたって不都合極まりなく、絶望的です。
多印の八字をしているというだけで、社会生活は送れないと考えると良いでしょう。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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