前回、良くも悪くも自分である印と食傷について話しましたが、今回は良くも悪くも他人ありきで行動する場合を話そうと思います。
印と食傷が良くも悪くも自分であるなら、良くも悪くも他人ありきなのは、財官です。
財官は、通変の財と官殺のことを指しますが、この2つが日干に隣接するなら、他人ありきで行動する人になります。
財も官殺もソーシャル通変です。印と食傷のパーソナル通変とは対をなします。
ソーシャル=社会。財も官殺も、自分の属するコミュニティ、社会の状況に対して非常に敏感です。
いわば、周りが非常に気になるのです。
そのため、自分の行動指針や生き甲斐というのが、他人ありきで決まるのです。
他人がそうだから、自分もそうしたい。それが財官の特徴です。
財官は、周りが非常に気になりますから、気遣いに長け、人のために頑張れるのですが、自分のことになると、途端に弱くなります。
自分の生き方というのを他人に置いているので、自分にオリジナルがないのです。
ネット上には、「社畜」という言葉があります。いわば、会社の奴隷を意味します。
この社畜になりやすいのも、財官です。他者の期待や周りのために頑張ってしまうので、それを利用されてしまうのです。また、他人ありきなので、自分の意思を捨ててしまいやすいのも、それに拍車を駆けます。
財官は、如何に善良で良識あるコミュニティに入れるかが、人生向上のキーとなります。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
四柱推命と紫微斗数で有料鑑定受付中。詳しくはこちらまで→http://fatumlogy.com/