ある流派の紫微斗数には、「業報因果」という考え方がありますが、今回は、それを用いて自分を看てみたことを話そうと思います。
まず、「業」ですが、これは今世での辛苦や試練を表しています。今、生きているこの人生の中での辛苦や試練のことです。
僕にとっての「業」は財帛宮です。僕の財帛宮には、天同、巨門、文昌、文曲、ケイ羊、鳳閣、龍池、天姚、そして生年化権があります。
財帛宮、即ちお金のことが、今世では辛苦や試練となってくるということになります。僕は、お金に苦しみ、お金の試練が降りかかる人生となるのです。
確かに、お金の諸問題はいつも降りかかっています。出費がひどく多いのに収入が追い付きません。また、自分の思いもしないところから出費の話が来て、お金にいつも苦しんでいます。
次に、「報」ですが、「報」は今世で尽くすことを表します。その人生でやらなければならないことですね。
僕の「報」は兄弟宮になります。兄弟宮には、七殺、左輔があります。兄弟姉妹はもちろん、身近な人間関係や共同事業やサービス業などもこの宮に関連します。
僕がこの人生でやらなければならないことは、身近な人間関係の構築やサービス関連の仕事をすることになるでしょうか。また、共同で事業を行うことも考えられます。七殺も左輔も男星なので、男性の友人を得ることが大切なのかもしれません。
次に「因」ですが、「因」は前世から備わった縁を示します。僕にとっての「因」は、交友宮です。
交友宮は、身近な人間関係に留まらないもっと広い人間関係やファン、同僚や顧客、サービス業や物流に関連する宮です。僕には、前世からの根強いファンがいて広い人間関係があるようです。
また、僕の交友宮には、天府、廉貞、右弼があります。甲級星が3つもあるので、それほどファンが多いのでしょう。天府は男星、廉貞と右弼は女星ですから、男女のどちらかに偏ることなく、まんべんなくいるのだと思います。
最後に「果」ですが、これは、上に示した3つによって何を得られるかを表します。僕にとっての「果」は財帛宮です。
交友宮の恩恵を受けて、多くの人間関係を築き、互いに助け合いながら金銭的な苦労や試練をクリアしていくと、最終的には、良き縁や財物を得ることができるのでしょう。金銭はもちろんのこと、財帛宮は夫妻宮の夫妻宮ですから、結婚後には幸せな環境を得ることもできます。これは、本夫妻宮から本命宮に交易化禄、本福徳宮から本財帛宮への向心力化忌からも読み取れます。また、44歳から40年も向心力の化禄と化忌が大限命宮に入るので、その可能性は非常に濃厚です。
財帛宮に始まり財帛宮に終わる業報因果ですが、とにもかくにも、人間関係を広げてそれを確固たるものにすることが大切だということですね。前世からのファンや人脈がいらっしゃるので、まずはその縁を見つけることが第一歩でしょう。どこにいるのだろう……
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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