ある宮からその真反対にある宮に四化が出ていくということを、流出四化、向心力四化と言いますが、その四化の中で、化禄と化忌について話してみようと思います。
化禄と化忌には、財の象意が含まれるので、まずは金銭が絡んでくる四化ではあります。
命宮は自分自身を示す宮です。遷移宮は自分自身の外の世界を示す宮です。命宮から遷移宮へ化禄や化忌が出ていくと、金銭が出ていくという事象になります。
ご自身の本命盤の命宮に遷移宮へ、流出の化禄や流出の化忌があれば、まず財布や銀行口座の中に金銭が残らないと考えた方が良いでしょう。遷移宮は、自分以外の他人や、また、命宮の三方四正なので自分自身も意味し、他人のためには勿論、自分のためにも金銭を使う人になります。
ただ、金銭が出ていくときの心の持ちようが異なってきます。化禄にはやはり福寿が含まれますので、金銭を使うことに心地よさがあります。他人のためにも自分のためにも出費を躊躇わないので、大盤振る舞いで太っ腹な印象を受けます。
一方、化忌だと困難が含まれるので、金銭を使ったときに苦痛を感じるようになります。消費活動を実は心地よくないと感じていると言えます。しぶしぶ出すという感じでしょう。
逆に、遷移宮から命宮へ化禄や化忌が来る場合は、金銭が他人や外の世界からやって来ると言えます。良いですねぇ。金銭が集まりやすい人です。
ただ、金銭を得るときの印象が異なってきます。化禄なら金銭を与えてくれる人の気持ちは心地よく感じると言えます。一方、化忌だと、もしかしたら金銭を出す側は嫌々出しているかもしれません。
今回は向心力の化禄や化忌について、少々論じてみました。金銭を出す側は奉仕の精神が強いので、他者には良い印象を与えやすいですが、享受することが多い人は、悪い印象を与える恐れがありますから、謙虚に感謝する気持ちを忘れないよう配慮すると良いでしょう。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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