2016年05月13日

金の悪象の例

いつもお読みいただきありがとうございます。

金という五行の性質は、客観性に優れるためにあらゆる場面でフェアな関係を築いたり、また、客観的なモノの見方ができることから分析力にも優れ、汚れたモノを払拭する清廉な思考もできたりしますが、今回は金が悪に染まった事例をある人物から学んでいこうと思います。

戊申(丙
乙卯(辛
庚寅(甲
癸未(己

この八字は、報道ステーションなどでコメンテーターを務めていたショーンKのものです。生時は小山内先生が推定されたものですが、納得できます。

彼は、数多くの嘘で経歴から出生情報まで偽り、詐称しまくっていたわけですが、この事象の根本的原因というのは、通変の財にあります。

日干庚ですから財は甲乙になりますが、彼には甲乙の両方が隣接するので、偽る才能が優れているのがこれで解ります。

なぜ財が偽りの事象を生むのかを問えば、財というのは比劫に剋される関係から、自分の意思(比劫)で他者(財)をコントロールしますから、自分という存在をより良い感じに見せたい欲求を強めるのです。

偽るだけなら、大きな問題を生むことはありません。しかし、彼の場合は報道で多く取り上げられるほど、スキャンダルになりました。

スキャンダルになった理由は、偽りを多く作り出し、それを長期に渡って貫いてきたことにあります。これを成せるには、金の持つ客観性が必要になります。

主観的な嘘というのはすぐにバレます。嘘というのは、客観性を帯びることで、普遍的になり、あたかも真実かのように見えるのです。

彼の場合は、やや彫りが深くて品のある雰囲気を醸しているので、ハーバード大学院卒に見えても不思議ではないように感じるでしょう。また、ハーフだと答えても納得してしまいます。

自分の出で立ち、雰囲気を、客観的に捉えることができたからこそ、あれだけ多く偽り、嘘を貫けたということができます。

彼の詐称は、日干が庚金で甲乙財が隣接していたことから起きた事象と言えます。金が悪に染まると、偽りという形で現れるのです。

架空の出来事をあたかも真実かのように見せかけ、金銭を騙しとる詐欺も同じことが言えます。巧妙に詐欺をできてしまうのは、金の客観性と財のコントロール欲求を悪用しなければできません。

この事例から学べることは、人は見た目だけではわからないこと、人の見えるものだけで判断していけないこと、真実であるかどうかを精査する習慣を身につけること、です。表層的な判断は捨てるべきでしょう。

以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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posted by K.Y. at 15:30| Comment(0) | 日々の所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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