通変に関しては、食傷、財、官殺、印の4つは話してきましたが、比劫に関してはほぼ手付かずでした。
今回は、比劫に関してちょっと考えてみようと思います。
比劫は、比肩と劫財を一括りにした通変です。比肩の字の如く、ある五行と同じ五行になる通変を比劫と言います。甲なら甲乙、戊なら戊己が比劫です。
小山内式の子平では、比劫は日干を強め重みを与えるだけで、何の事象も見せないとされています。
本当に何の事象も見せないのか。観察と分析を繰り返しましたが、一つ思い付きました。
比劫があれば、比劫の五行がより顕現する。
というものです。比劫が日干に隣接すれば、日干五行の性質を強く現します。
例えば、日干木であれば、比劫が隣接しない人と比べて、より情緒性が強くなり、より感情に敏感になります。
陰の比劫よりも陽の比劫が隣接する方が、よりその作用が強くなります。
比劫の事象の一つとして考えて良いと思います。
僕自身、日干戊土に日支比劫があって、旺の逆転によって月令進気なので、比劫が隣接しない土日干の人と比べると、正直者である気がします。嘘も下手です。信じて疑わず不器用でもあります。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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