優柔不断な男性は嫌われがちですが、意思薄弱というか、意思がハッキリしない人について、子平的に特徴がないか探ってみたら、一つ思い浮かびました。
意思が薄弱な人は、財多身弱ではないかと思います。財多身弱というのは、強い財が取り巻き、日干が弱っている八字のことです。
財は環境察知を促し、いわば「空気を読む」作用を生み出し、その時々に合った行動を執らせます。しかし、これが強すぎると、環境を察するアンテナの感度が鋭敏になって、余計な情報まで得てしまい、結果的に要らぬ気遣いが増え、行動が覚束なくなります。
意思薄弱は、そのアンテナの感度が鋭すぎることから現れる事象だと思います。
周囲の顔色ばかり窺ってしまう「外向きの作用」が強すぎるので、自分の意思には意識が向きません。働きかけることしか考えられないのです。
そのため、いざ「こだわり」や「やりたいこと」などの、自分の意思に関わる話をされると、どうしたら良いかわからなくなり、結果的に意思の不安定に繋がってしまうのです。
意思薄弱のメカニズムはこのようになります。財は、モチベーションやこだわりを強める印を剋し、行動や発信をもたらす食傷からエネルギーを奪うことから考えると、財は意思を薄弱にするというのはしっくりきます。
しかしながら、財は日干(比劫)から剋されるところ、自分の思い通りにしたい気持ちは一丁前にあるので、意思薄弱と言えど、強情な面が隠れています。財多身弱は、思い通りにしたいのに意思が弱く行動が伴わない厄介な形と言えます。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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