例えば、何かのおつかいで、間違えて頼まれたものじゃないのを買ってきてしまった時、謝れば済むのですが、謝らないで落ち込む人がいます。
頼んだ側は、謝らない態度にイラつかせ、責めようとしがちですが、これは、謝らないのではなく謝れないというのが正しいです。
謝罪をできないというのは、自己肯定感が低いことを意味します。自己肯定感が低いので、自分の中では精一杯やったつもりが失敗してしまうと、必要以上に自分を責めて劣悪な人間だと思い込んでしまいます。
過剰に自責して苦しむので、精神は疲弊しきり、満身創痍になっている心境を更に責め立てる存在に対して、これ以上苦しませると生命が危険だと本能が察知して少ないエネルギーで反抗します。
そのため、失敗した時に自分の過ちを認められるほどの精神的余裕がなく、謝ることができないのです。謝らないのではなく、謝れないのです。
こうした事象を発する人は、子平で考えれば、日干に官殺が取り巻き強く作用する八字や、剋洩交加の形をしています。
官殺は比劫(自分)を攻撃する通変ですから、個人の生命エネルギーを強く削ぎ、疲弊させ、強い劣等感を植え付けます。
生命の危機を常に感じているので、これ以上のダメージを受けないように神経質になって、自己を抑圧してまでも他者に反発し遠ざけます。だから謝れないのです。
そのような人が過ちを犯してしまったら、責めるのではなく、干渉しないようにする必要があります。責め立てれば、より苦痛に思って反発しますし、励ましても、強い自責から励ましの言葉でさえも怖く聞こえてしまいます。
やったことに肯定感を持たせられるように、結果に関してはあれこれ言わず、やったその行動そのものに感謝だけを添えれば良いのです。そうすると、その人は反発せずに済み、精神的な余裕を保つことができます。
自分の思い通りにならなかったからと言って、責めないことが大切です。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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