2016年01月09日

元からバランスの良い八字

いつもお読みいただきありがとうございます。

僕は四柱推命において、通変の内外バランスを最重要視していますが、大運を含めずとも、元から通変のバランスが良い八字を時折見掛けます。

元から八字の内外のバランスが良いということは、日干の内側へ引き込む力が集中せず、日干の外側へ吐き出す力が補われるという好循環が起きているということで、それだけで日干の状態が良好になります。

しかし、四柱推命では、大運は絶対的存在ですから、やってくる大運によって八字の状態が常に変わっています。大運だけならず、流年によっても変動します。

元から通変の内外バランスが良い八字には、やってくる運によってそのバランスが崩れやすいです。

例えば、
己巳(丙壬
戊辰(乙辛
壬寅(甲
丁未(丁

上記の八字は架空命ですが、日干に戊土官殺と甲木食傷、丁火財が隣接する剋洩交加です。戊土官殺の内側へ抑えつける力が、外側へと向かう甲木食傷と丁火財に流れることによって、日干の状態は良好。ストレスが飽和状態にならないです。しかし、

0〜戊辰 2〜丁卯 12〜丙寅 22〜乙丑

男命の場合、第2運と第3運は財と食傷がめぐり、外側への作用が強くなります。外へと吐き出す作用が強すぎるため、官殺の内側へ向かう作用がそれに追いつかず、正しく自律ができなくなります。

外側へ向かってばかりですから、行動してばかりで自省の心を持てず、自分の行動を調整しようとは思っても、行動が先に出てしまって同じ失敗を繰り返したり、良くない状況を生み出してしまいます。欲しいものがあっても、同じ失敗を繰り返しやすいですから、やればやるほど遠ざかります。財食ですから、遊び人にもなり得ます。

内外バランスが元から良い八字はこのように、大運によって通変の内外バランスが崩れやすく、作用が乱れやすくなります。ただ、流年によってはバランスを整えてくれたりします。

内外バランスが元から良いということは、端的に言えば、元からストレスを溜め込みづらく、ガッツがあり、才能を発揮しやすいということで、それだけで幸せ者なのかもしれません。大運によって悪戯されるというのは、一種のハンデとして捉えるのが良い考え方かなと思います。以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。

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posted by K.Y. at 21:19| Comment(0) | 日々の所感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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