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紫微斗数には、六殺星という凶星の括りがあります。今回は、その中にある「ケイ羊星」と「陀羅星」について話そうと思います。因みに、六殺星とは、その二つに加えて、「火星」「鈴星」「地劫星」「天空星」を指します。
ケイ羊星(“ケイ”は敬の下に手と書く)と陀羅星は、兄弟星で、甲級副星に分類されます。両星に共通していえることは、剛毅、機知、勇敢、決断力を持った性質を付与するということです。
ケイ羊星の方は上記の性質に加え、突発的な破壊力を持ち、残忍で反逆精神を強く持ちます。また、他星に対して攻撃します。
そのため、ケイ羊星が命宮か三方四正に入る人は、剛毅で強い反抗心を持っていると言えます。勇敢で決断力が高いですから、どんな物事も自分で決断して遂行しないと気が済まず、反逆精神の強さから、群を成して行動することは苦痛でしかありません。
激しく反逆的ですから命宮に入ると、若年期は多大な災難を被ります。人間関係に摩擦を起こして孤独を極めます。また、ケイ羊星には刃物の象意があり、突発的に行動することから、事故や刃物沙汰の事件に遭いやすく、起こしてしまう可能性が高くなります。身体のどこかに痕跡が残る怪我も負いやすく、手術歴が多くなりがちです。かくゆう僕自身も、財帛宮にケイ羊星がいますから、左掌に手術痕と鼻の下に怪我の痕跡が残っています。
ケイ羊星の輝度が廟であれば、上記のような波風はひどくなりません。むしろ、勇敢な性質と高い決断力が功を奏し、事業の発展や社会的な成功へと繋がりやすくなります。また、刃物の象意がありますから、医師や料理人などに高い適性を持つようにもなります。
ケイ羊星の輝度は、丑辰未戌で廟、子卯午酉で陥となります。寅巳申亥には入りません。
次に陀羅星についてですが、勇敢、剛毅、機知、決断力といった性質に加え、煩悩や遅延、挫折や損害の性質を持ちます。
ケイ羊星ほど大きな破壊力はなく、表立った作用は感じにくいです。しかし、陰でこっそり蝕むような破壊作用をもたらします。ケイ羊星が激しい行動で破壊するなら、陀羅星は陰鬱とした湿り気のある行動で破壊します。
徐々に破壊作用をもたらしますから、命宮や三方四正に入れば、進行中の出来事やこれから行う出来事に対して、遅延が発生します。例えば、好きな異性ができて果敢にアタックしても、自分自身の行動、相手の事情や心理的な部分、他者の妨害などによって恋愛成就がひどく遅れたりします。
遅延が発生するだけで物事の達成が阻止されることはほとんどないので、人生全体におけるダメージはひどくはありませんが、如何せんスムーズにならないので、破軍星や天機星などの性急な面がある星を命宮に持つ人にとっては、ひどい挫折感を味わうことが多いです。絶望感に苛まれることもあるでしょう。
陀羅星の輝度が廟ならば、上記のような遅延作用は苦痛になるほどにはならないです。陀羅星の遅延は、まわりくどい行動から発生するので、技術芸術系の仕事では、そのまわりくどい行動が功を奏し、高い技術力を持つようになります。ただ、失輝していると、妨害が多く、高い技術力を持ったりしても、その技術力が日の目を見にくくなります。
陀羅星の輝度は、丑辰未戌で廟、寅巳申亥で陥です。子卯午酉には入りません。
僕は、両方とも三方四正に入るため、その影響を強く受けています。僕の命宮にある天機星は、考えすぎから優柔不断になりやすいので、丑のケイ羊星の作用は非常にありがたく重宝していますが、遷移宮の陀羅星が失輝しているので、遠回り感が半端なく、心ではこうと決断していても、素直にそれを示さなかったりして本心が理解されず、それが原因となって、過去の恋愛が悉く駄目になったりしました。
陀羅星さえ無ければ!とやるせのない気持ちになりますが、ケイ羊星が廟なら陀羅星は必ず陥になり、陀羅星が廟ならケイ羊星は必ず陥になりますから、結局どうにもならないですね。
以上で終わります。今回もご来訪いただきありがとうございました。
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